MainMenu
ReturnTop
AboutSite
旅 レ ポ 。


そうだ、木曽、行こう(←JR東海風)


と、思い立ったが吉日、ふらりと木曽谷に行ってきた。
出発地は東京、JR特急あずさで「塩尻」駅まで行き中央本線(中津川方面)に乗換えて「宮ノ越」駅で下車。
 
 


宮ノ越といえば、木曽義仲の育った故郷で旗挙げの地。





駅にはさっそく看板が義仲ファンを誘っている。
しかし駅を出てワタシの第一声は「うっわ〜、自販機もねー!」w

なにしろ水も食料も持たないで昼近くに着いてしまい
この炎天下に水分補給もなしに歩くことなどできるか!と考えていた矢先だったので…
 

さ す が 陸 の 孤 島 …

 
侮ったゼ、宮ノ越!
なるほど木曽の山猿と言われるワケだ!


途中の駅(東京方面からなら塩尻か、逆方面なら中津川あたり)で駅弁と水を購入しておくべきだった!

が、なんとしても水と食料を確保しなければ!ということで物資供給場所を探す。
とりあえず駅前マップで「そば処」の表示を確認、それだけをたよりに移動開始。




本日のルートは
「宮ノ越駅」

「旗挙八幡宮」

「南宮神社」

「巴淵」

「義仲館」

「徳音寺」


と、あまり欲張らないことにする。(暑いし)

さて、駅からすぐのところに義仲館があるのだがあえて右折。



そして葵橋の四つ角のところで橋は渡らずに線路の高架下へ右折。



 
ぶらぶら歩く事15分くらい?で最初の目的地に到着。 
まずは
旗挙八幡宮で(ふらりツアーの)戦勝祈願。



手水うがいして鳥居をくぐりお参り。




その横に生える御神木の大ケヤキは圧倒。



案内板の説明によると樹齢約八百年といわれ(ちょうど源平争乱の頃にあたる)、義仲公の元服を祝って植栽されたとも言われているそうだ。
新しく植えられた2代目ケヤキもあり



その横に宣公記念碑



旗揚八幡宮の正面には木曾義仲公館跡の石碑も。
ああ木曾殿、なんと風光明媚な場所にお住まいで。



近くを味噌川(木曽川の源流のひとつ)が流れており,眼下に見下ろせて風情がある。



さて、そんなコトよりも死活問題に取りかかる。
なにしろ時計は1時をまわり、ヒットポイントは炎天下で低下中。しかも回復アイテム(ペットボトルとか)も持ってないので、このままでは死んでしまう!


そしてそのそば屋はまさに「旗挙八幡宮」の向かい側に存在したッ!
ありがとう「
そば処しのはら」!!!
そば屋を見つけてこんなにうれしかった事はナイっ!



やっとのことで遅めの昼食。
ここは木曽殿にあやかってw「いくちそば(冷やし)」(あみたけのかけそば)と山菜の天ぷらをいただく。



さすが信州、おそば、おいしかったです。
天ぷらは写真取らなかったけど(それどころじゃなく腹がへっていた)、1〜2人前で十分多かった…サービスよすぎw
けっこうお客さんの出入りも多くて地元では有名なのかな?
と思いながら、感謝しつつそば屋をあとにする。
後日「しのはら」のHPみつけた!
http://www7.ocn.ne.jp/~hiyoshi/index.html


 
かくて命を救われ、
南宮神社へ。
国道19号線を歩くが日陰もなく、車の他に動くものもない。
でもそんなに遠くないのですぐに到着。



土俵が作ってあり、しかも最近手入れがされたようだ。
なにかの神事で使われたのかもしれないなあ、と思いつつ社殿へ。
案内板によると、義仲が美濃関ヶ原から分詞勧進したと言われ、戦勝祈願所となった…らしい。



せっかく来たのだからと、拝殿も間近でもお参りさせていただく。





南宮神社を後にして、さらに国道19号を北へ歩き、ここから折り返して巴淵へ。



車で訪れる際はこの看板が目印。ちなみに宮ノ越といえば宿はひとつしかない(らしい)。
ご用命の際は是非この親切な宿「かとう」へ。



 
さて看板の右に歩を進め、
巴淵に到着。



写真を見たことはあったけど、実際に観るとなんともキレイ。

いかにも竜神が棲んでそうなとても穏やかで美しい色(エメラルドブルー!)をたたえている。
案内板には、伝説にこの淵には龍神が住み、化身として中原兼遠の娘として生まれ、名を巴御前と云った。とある。



ちょうど淵では少年が二人、魚捕りでもしているらしいのを見かけた。
きっと駒王丸と四郎もこんなふうに…それから巴も…<暴走中
巴橋からみた味噌川。




巴橋を渡るとすぐに「
南宮神社 手洗水」があって



案内板によると、木曾殿が南宮神社を拝するときの手洗水としたと云われ、今も石船が残されている、とある。
とすると木曽殿の時代にも橋がかかっていたんだろうか…こんなとこで手を洗って川を渡って南宮神社…って遠いよ!?


 
巴淵の東屋で一服したら川沿いに南下して、先ほど「旗挙八幡宮」に行く時曲がった「葵橋」のところに戻ってくる。
それにしても気になったのが橋の上にいるおじさん…さっきもいたよね?何をずっと川面を見てるのデスカ?


 
そして「
義仲館」へ。
義仲橋の左右で源氏の幟が流れている。盛り上がるッ!
橋を渡ると右手に見えてくる建物が。



以外と大きな施設?と思ったら半分は公民館なのね。
そして門をくぐると義仲殿と巴の像がお出迎え。


 
入館料300円也。
 
チケットカウンターのマダムがとっても愛くるしいカンジv。
入り口にある小さなガラスケースに書籍等が置いてあるが後のお楽しみにしておいて…
 
<内部は写真撮りませんでしたので、是非おでかけください☆>
 


どんなんだったか感想をちょっと書くと
まずは義仲様&巴と四天王がお出迎え!
あきらかに木曾殿だけマツゲ長!wどんだけ!?

行家来訪シーンも再現。
 
「木曽義仲記」という気になる読本が展示。読みてー!

名場面の絵画でつづる生涯。

火事で焼けてしまったという、義仲奉納の馬具や陣太鼓の写真は貴重。タイムふろしきがあれば…T_T

木曽福島にある木曽氏の菩提寺「興禅寺」による系譜も興味深かった。
義仲┬義隆(ヨシタカ) 母:巴
  ├義重(ヨシシゲ) 母:山吹
  ├義基(ヨシモト) 母:巴
  └鞠子(カクシ)  母:伊子
なるほど…

おお、歴代ミス巴の写真だ、カワイイな!
あ、義仲文庫に吾妻鏡が揃ってる(ヨダレ)いいなあ。台記もある、ちょっとマニアック…
 


おみやげの書籍は以下の2点を購入。
意外と…高い…oTL でもカウンターのマダムの好感度が上がったのでヨシとする。
「浮世絵で見る 義仲・義経の生涯」オフィスアングル
「木曽義仲 〜その生涯と秘められた真相〜」田屋久男 著 オフィスアングル
 


義仲館を出ると初めての自販機発見!これで潤う。
そして駅からみて真正面、義仲館から5分と離れていない「徳音寺」へGO!
 



徳音寺の山門、歴史を感じさせる静かな佇まい。



中におじゃまさせていただくと正面左に巴の騎馬像がいざない



その先に義仲公の霊廟が見える。



もったいなくも写真を撮らせていただくが暗くて御尊影(木像)は映らなかったッスT_T
木曽殿木像と巴騎馬像って見つめあってる配置だねv
その左の山手に公と家臣の墓所が。



近づいてもったいなくもお参りさせていただく。
墓所は信州はじめ京都や滋賀などあちこちに存在するんだけど、それだけ大勢の人々に悼まれた英雄だというコトを再認識。
何世紀も木曽殿ファンがいてヨカッタ〜!



一段低いところには樋口・巴・木曽一族・今井のお墓も。
山門から霊廟とは逆方向に「宣公郷土館」がある。



うっかり見落としがちだけどここは「義仲館」とセットで観に来ないといけないスポット。
とても小さな建物だが、引き戸を開けるといきなり明かりが点くのがビックリw
こちらには、伝今井兼平直筆、伝樋口兼光直筆、伝巴直筆の手紙などが展示してある。
また、興味深いのは兜観音。
ほかにも姿画、50cmくらいの公の坐像、伝義仲公陣羽織、伝樋口兜など、よいものがいっぱいアリ。
ここは信憑性どうこうというよりは、想像の翼を広げるほうが遥かに楽しい。
 


資料を堪能したあとははるか昔にここに住した人々に思いをはせつつ、
駅に向かおうとするも、電車が1時間に1本しかないのに5時のに乗り遅れたoTLので、時間つぶしに義仲橋の脇から味噌川に下りて流れに疲れた足をひたしてみる。



これが冷たくて気持ちイイ!
清流サイコー!
山々の谷間にある集落なので、日が翳るのが早い。
なにより山の清々しい空気で体中満たされて、ふらり旅もここでお開き。

2007年8月

<上に戻る>




<今回の移動ルート>

JR宮ノ越駅

旗揚八幡

南宮神社

巴淵

南宮神社手洗水

義仲館

徳音寺




◆今回のヒント

巴淵の向こう側にが山吹山、この山頂では原野方面にあった中原館へのノロシがあげられた場所があったとか。
夏には木曽殿にちなんだ「らっぽしょ」というお祭りもこの山で行われる。


・宮ノ越駅の隣の駅「原野」から中原氏の菩提寺「林昌寺」、「手習天神」(義仲の学問のため勧進)

・循環バス森林公園方面行きに乗車し、「木曽駒森林公園」内にある「岩華(いわはな)観音」(義仲が馬頭観音を祀ったといういわれがある)、さらに徒歩15分ほどの場所に「巴の松」(いわれはよく知らないんですが…)など。



そば処しのはら

「いくち」というこの地方のきのこやイワナを載せた蕎麦なども楽しめる。
「巴御膳」とか「義仲そば」といったセットもありました。さすが信州そば、ウマかったス!



Copyright (C)Miyataya All Rights Reserved.