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旅 レ ポ 。


キッカリ松本攻略。


 この日は徹夜明けで時計を見るとちょうど4時くらい、「今からだと宮ノ越イケるなあ…」と、ハイになった状態でそのまま午前4:30の中央線高尾行(別名:宮ノ越コース)に乗ってしまう。

いつも早朝に起きるの大変だけど、徹夜だからすでに起きてるし!

という安易な理由。
上田・長野・新潟方面は新幹線があるので楽だけど、同じ長野県でも松本・木曽・飯田はローカル線乗り継ぎになってしまう上に、塩尻駅から先の本数が極端に少ない!…となると、必然的にこの時間に出発するよりしょうがない。

11月下旬ということもあって、過去の経験を生かしてカイロ2枚張りに帽子とストールと厚手のコートの装備をしてきたにもかかわらず、…やっぱり寒い〜。
そして大月〜甲府間の寒さは毎度の事ながら異常!なぜかといえばこの区間の電車は車両暖房が全く動作しないのだ。一体、なぜ?


それはそうと、宮ノ越より無攻略の史跡が多い所に行こうと考えて、行き先を松本にする。


JR松本駅に着いたらそのまま陸橋を改札とは反対側になる松本電鉄ホームへ渡る。
ここから「新島々(しんしましま)行き」に乗って大庭駅で下車の予定。
しんしましまってカワイイ響きだなあ…と思ってるうちに到着。


私鉄なのでJRとは別料金、なんだけど車内でJR分の精算もできるので助かる。松本駅からは170円。
ワタシは自動券売機で買える範囲の都合上切符は大月までしか買えなかったので、ここで清算できなかったらかなりヤバかったかも…。


大庭駅から南下して寒い寒いと言いつつ15分も歩くと、最初の目的地、沙田(いさごだ)神社に到着。

信州の三大式内社のひとつで、木曽殿も篤く信仰したといわれる。
境内には意外な有名人、「ものぐさ太郎の墓」があってちょっとビックリ。



裏から失礼してしまったので、お参り後に表にまわるととても立派な長い参道だった。



一の鳥居。さすが式内社!


しばらく徒歩。
奈良井川を渡り、

道祖神に手を合わせたりして
歩を進めてたんだけども、ここでひとつ気づいた事が。

松本市内って、コンビニ普通にあるじゃん!

普通にコンビニがあるという幸せをかみしめながら、朝メシ代わりに肉まんとあったか〜いお茶のペットボトルを購入、急ぐ旅なので歩きながら食べる。


途中、いきなりビルの看板に「義仲」の文字を見つけたので「!?」と思ったら、よく木曽殿関連の書籍を出してる出版社だった…



しばらくマチナカの道を歩き、中条橋を渡って川沿いを東へ。
さらに薄(すすき)川沿いの道を歩き続けて中林橋を見たら渡って南下。





せっかくなので中林神社に詣る。
こちらは特に木曽に関連するわけではないけども、大切な土地神様ということでお参り。林村と筑摩村の間で「中林」という地名。小さいけれどもきちんと手入れされている。

中林神社の前の道をさらに東へ歩くと…




筑摩神社に到着。


江戸時代まで「筑摩」は「つかま」と呼んでおり、平家物語もひらがなでは「つかま」となっているが、現在では読みづらいという理由で「ちくま」という。
ただし、この神社は古来からの「つかまじんじゃ」という読み方のままになっている。
大きな神社で、平安時代当時は国府の一角に建てられていたと考えられており、国府八幡宮として石清水八幡宮から勧進し、一宮とされていた。
現在の本殿は室町時代に小笠原氏が再建したもので、重文に指定されている。




神社だけど鐘がある。神社の別当だった安養寺の鐘で、これも室町時代に小笠原氏が奉納したもの。松本平では最古の銅鐘だという。

ここから北上し、

あがたの森の前を通り(実はちょっと寄道)、槻井泉神社に向かう。



槻井泉神社。
ここのケヤキは迫力がある。


そしてこの湧水は義高が産湯に使ったとか、清水冠者の名の由来であるといったいわれがある。

槻泉水神社の前から東に延びるちょっと狭い道は、そのまま惣社に続いており、道幅や道筋からみても古くからある道だと思われる。
というわけで惣社目指して歩く。


その
惣社にある目的は伊和神社


信州三大式内社のひとつで、地名の「惣社」もこの神社からきている。ここでの読み方は「そうざ」。平安時代は国司到着のおりに任期中の無事を祈り、また重要な祭礼を執り行ったという。


案内板によると、神社の名は印鑰(いんやく・国府の国印と正倉の鍵)社が、書き間違われて印→伊、鑰→輪→和になったといわれる。
境内には2本の大欅があって、形がちょっと変わってるのもあって気になる。
お参りを済ませて、今度は県道67号を西へむかう。


葮町交差点で右折、北上すると右手に「木曽山義仲院長称寺」の石碑と山門が見える。

境内には説明等はないけども、このあからさまにアレな名前からして関係ないわけがない。木曽殿の遺児(次男?)による創建という。



次に向かったのは国宝・松本城
…とはいえ城をじっくり見ているヒマはない。
城の北東(市役所北信号のあたり)にある「地蔵清水」に到着。


松本城築城の際掘り起こした土中から、文治三年の銘が入った石造のお地蔵様が出土したという。このあたりにはその昔、清水丸館といって巴や義高が住んだ館があったといい、地蔵が出たことにも関係ある、というがそれらしい遺構も地形も見当たらないようだ。

松本城がここにあるからには要害に違いない。と、思って多少調べると、松本城の場所には元々、犬甘(いぬかい)氏の館があり、この犬甘氏と平賀盛義(新羅三郎子孫)とは婚姻関係にある。
源性平賀氏の本拠地は佐久郡平賀郷なので地元豪族の根井氏らと関係性があっておかしくない。と、思えば、木曽殿との関係も全くありえないわけでもなさそう(薄いけども)。
なにより文治三年(1187年)の銘は、年代からみても北条政子と大姫が義高を供養するため故郷に贈った…という見方もあり、この説も気になる。。。

さて、ここでしばし体力ゲージを戻すため、お土産屋さんでおやきと水をゲットしてしばし松本城をながめつつ休憩。

この時間、いきなりの曇り空。


再び歩き始め、西に向かって適当なところで県道295号に入り、勢伊多賀神社に向かう。




この神社はランドマークで、そのさらに西にある日向(ひなた)観音が目的地。



さて、この観音堂にはお堂の中に馬頭観音、外に9基ほどの石像などが祀られているんだけども、どれがどれやらよくわからず。外のどれかが連銭観音で、連銭とは「名馬連銭葦毛」のこと。巴が木曽殿亡き後、宮渕の日陰茶屋まで来た時に乗馬の連銭葦毛が死んだので丁重に弔った、という伝承がある。

案内板には盛衰記に記載があるとあったけども、うちの本にはみつからず、残念。


それにしても、この時点で14時半くらい。暖かい西日に包まれてここで眠気MAX。しばらく勢伊多賀神社の石段に腰掛けて眠ってしまう。。。


多分20分くらい寝オチして、この後どうするか自分会議。
体力的には松本駅に戻ってゴハン食べて電車に乗るのがベストだなーと思いつつ、足は北に…。
北東に向かうと、どんどん上りの坂道になっている。ヤバい。


正麟寺の前を通りすぎ、反比例グラフみたいにキツくなっていく信じられない程の上り坂(というかほとんど山道)を半泣きで登ると、生安寺らしきものが見えてくる。

なんでこんなとこに移転するんだよ!

と、勝手な事をいいながら生安寺に到着。


建物がモダンな造りで、まるでお寺に見えなかったのでちょっと不安だったんだけども、目的の地蔵堂を見つける。


これが地蔵清水のあたりで見つかった文治3年の銘が入っているという地蔵尊。

無理矢理裏にまわってみたけど銘はよく見えなかった…。しばし手を合わせる。


満足いったところで、そろそろ日没との戦い。
行けるかどうかわからないけども岡田神社を目指す。地図を見ると分かると思うけども、岡田さんの本拠地は他の場所と比べて離れているのでとても行く気がしてなかったのに。何故行ってしまうのだろう…?


というわけでほぼ太陽が山に隠れる頃、岡田神社に到着。
写真撮れなくても、どーせここにはまた来るだろうと思ったので下見のつもり。
とりあえず撮ってみたら思ったより写ってたので掲載してみる。

二の鳥居?参道は西に延びているが、地図を見る限り東にも続いているっぽいので、そうだとすれば一の鳥居じゃないのかなーということで。


太鼓橋からの階段、鳥居、弊殿、拝殿と続く。


拝殿。


入口にあった案内板。

このあたりは地名も岡田、岡田親義の本拠地で館があったと比定される場所などが点在している。
南西の小さな山には普門院という岡田親義創建と伝わる寺、さらに北へ向かうと元は岡田氏築城ともいわれる井深城址があり、この麓にも岡田親義の比定されるお墓が宋銭と共に出土している。

このあたりでは岡田親義がかなりの地元の英雄だということがよくわかる。

日が暮れて明かりが灯るのがなんとなく懐かしい雰囲気。(ちょっとホラーっぽくもある)


…ということで本日の旅はここまで。
国道143号に戻ると、「そういえば、ここ歩いてきた時バス走ってたなー」と思い出し、南下しつつバス停を探すと…あった!多分「岡田東区」?
この時点で17時、
あたりは真っ暗だし、時刻表みると17時9分とかそれしかない雰囲気。(それでも土日に走ってるだけすごいけど)
多分、信州大学まで南下すればさらに本数は増えるだろうけども、もうね、体が持たないよ、かあさん。

田舎のバスは遅れる事もしばしばなので、近くの自販機で買ったあったかいミルクティーで暖をとりながらバスを待つこと10分、数分遅れで果たしてバスが来たーーー!

あとはバスにお任せで松本駅までゆっくりする。
運転手さんはヤングな女性で車内アナウンスもここちよい。


そういえば松本駅前にはあまり馴染みがないので、帰りに駅前のつけ蕎麦屋「壱丁目壱番」さんで暖かいのを食す。
味は…普通?つけ麺の蕎麦バージョン的な?天カスはお好みでガッツリ感も演出できる、とろみきのこ汁のつけ蕎麦で。小780円。
あったかいのが一番。


ここまでおつきあいどもでしたー。
2012年11月




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より大きな地図で マップ を表示

<今回の移動ルート>

松本電鉄大庭駅

沙田神社

筑摩神社

槻井泉神社

伊和神社

安良居神社

長称寺

地蔵清水

松本城

日向観音堂

生安寺

岡田神社

JR松本駅




◆今回のヒント

アクセス信州(アルピコバス)
松本市周辺の【55】【57】が岡田方面

壱丁目壱番(つけ蕎麦屋)



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