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「源平≒ガンダム」(源平合戦とガンダムは似ている)という
ダメな比較考証やってみた。


発端は、ガンダム好きの友人に平家物語の話をアツく語る際に、いちいち「ガンダムのこのシーン似てる」とか、「ガンダムだとこの人」とか、「ガンダムだとこういう意味」と変換して説明していたら、これがけっこうハマる事に気がついたところからです。もちろんハマらない事も多いのですが、そんなの当たり前という前提で読んでいただけるとアリガタイです。

残念なのはガンダムと平家物語をよく知らない人にとっては全く何のコッチャか全くわからないところ。

興味持てる方があればどぞ。

モクジ


◆其の壱 <ファーストガンダム>

 ●第一夜「アムロ×シャア」--------
紅白の暗示するところ

 ●第二夜「源平⇔ガンダム」--------
無理矢理、年表を変換してみる

 ●第三夜「維盛ってガルマ?」--------
似てそうなキャラを比較

 ●第四夜「ガンダム名セリフでゲンペイを語る」--------
名セリフで状況のみ比較


◆其の弐 <Ζガンダム>

 ●第五夜「実はスペースノイドが源氏だった」
--------ジオン公国と源氏

 ●第六夜「治承・寿永の争乱=『グリプス戦役』」
--------無理矢理な世界観

 ●第七夜「敢えて言おう、この話はカスであると!」
--------保元/平治の乱はハマるのか


◆其の参 <ガンダム00>

 ●第八夜「人類はいまだひとつになりきれずにいたのだ…」

 ●第九夜「この世界に、神などいない

 ●第十夜「滅びの道」

 ●第十一夜「その再生を、破壊する…」


 ●第十二夜「最終決戦[来るべき対話]が始まる」


◆参考文献/顛末記


其の壱 <ファーストガンダム>


*ファーストガンダムとは…
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

『機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム、MOBILE SUIT GUNDAM)は、日本サンライズが制作し名古屋テレビをキー局として放送されたロボットアニメ。「ガンダムシリーズ」の第一作である。(略)
なお、本作は後に続々と制作されていく「ガンダムシリーズ」と呼ばれる一連の作品群の第1作目であることから、ファンからはファーストガンダムの異名でも呼ばれることが多い。


● ● ● ●第一夜 ● ● ● ●

アムロ×シャア


多分、このライバルの図式はガンダムを知らない人でもなんとなく知ってるんじゃないでしょうか。
で、それが源平と何か関係あるのかというと、

答えは「色」。

アムロの乗る機体は
、シャアの乗る機体は
日本人ならこの「色」だけでこの2つが敵対している、と理解できるんじゃないかと思います。
運動会に対抗戦とくればは紅白試合、年末には紅白歌合戦。
こういう環境で育ってるんだからそういう暗示が勝手に働いたって当たり前じゃないですか?


■アムロとは
ガンダムを操縦する少年、ガンダムとは「連邦の白い悪魔」などと呼ばれる連邦軍のモビルスーツ。
■シャアとは
赤い彗星」と呼ばれるジオン軍の士官、彼の乗るモビルスーツは赤く塗装されている。



では実際、話の展開はどうだったかというと。

ジオン軍ははじめ、ミノフスキー物理学による最先端兵器と戦略を開発、高戦力・高スピードで有利な戦いを展開、しかし連邦軍に次第に追い落とされ、ザビ家の主要人物が全て死んだ事により総崩れとなって終戦協定へ。

ここだけ取り上げるとカナリ
平家的展開になってます。

デギンというカリスマの存在、知謀に長けたその子弟、ザビ家一族という単位でのコロニー独裁。

なんとなく符号が合致しているような気がしてきませんか?


■デギンとは
ジオン公国公王。ジオン=ダイクンの後を継いだのち、ジオン共和国での独裁を固めたカリスマ。晩年、政治的には穏健派で息子ギレンと対立。

■ザビ家とは
ジオン共和国を実質独裁している一族。父デギン公王、長男ギレン(総帥)、次男?ドズル(中将)、長女キシリア(少将)、末弟ガルマ。

と、今夜はここまで。



[目次にモドル]


● ● ● ●第二夜 ● ● ● ●

源平⇔ガンダム

と、いうわけでファーストガンダムと源平合戦の変換を無謀にも試みてみます。


ファーストガンダムをものすごくフラットに見た場合、

平家→一族で要職を占め独裁=ジオン公国
源氏→武士団等が本領安堵のスローガンの下に集った連合軍=地球連邦軍

と、源平に見立てることができます。


そこで治承・寿永の乱(源平合戦)とガンダム一年戦争の出来事を変換すると、以下のような事件に当てはめることができます。


鹿ヶ谷の陰謀(「ありえない行為」法皇等の更迭)→ジオン軍による月都市「グラナダ」制圧・中立サイドに対する毒ガス無差別使用

南都焼き討ち(非人道的行為)→ジオン軍によるコロニー落とし

以仁王挙兵→ルウム戦役(連邦不利)

富士川の戦い(での平家惨敗)→レビル将軍による「ジオンに兵無し」演説(国力取るに足らず)

関東(鎌倉)・北陸(木曽)追討軍派兵→オデッサ作戦以降

清盛病死→デギン公王のソーラ・レイによる死亡(本当は星一号作戦後なのだが)

木曽上洛→ソロモン攻略(&ドズル中将戦死)

平家都落ち→ア・バオア・クーへの戦力集中(&ドズル妻子はソロモン脱出)

木曽滅亡→ソーラ・レイによる、レビル将軍率いる連邦艦隊全滅

一の谷合戦→ア・バオア・クー攻略、Nフィールド陥落

屋島合戦→ア・バオア・クー攻略、Sフィールド陥落

壇ノ浦合戦→ギレン総帥・キシリア少将死亡、ザビ家潰滅。


気持ち的には「一ノ谷」=「オデッサ撤退」、「屋島」=「ソロモン陥落」、「壇ノ浦」=「ア・バオア・クー潰滅」の方が心にカチっとハマるんですが、そこをあえて治承・寿永年表に一年戦争の出来事を無理に合わせました。

あと、よく見るとガンダム側の年表の時間軸が前後が逆になったりおかしなことになってます(デギン公とレビル将軍死亡のあたりとか)が、これも無理矢理治承・寿永年表にねじ込んだためのヒズミです。
脱線すると、「平家物語」にも史実との時間のひずみがあり、出来事の前後が逆にしてある部分があります。それによってさも因果関係があったかのように描かれているのですが、この「時間のひずみ」ももっと研究されていいんじゃないかと密かに思っています。


さて、軽く補足してみると、
富士川の戦いでの水鳥の羽音に驚いて逃げる官軍(平家の軍)と、レビル将軍の「ジオンに兵なし」演説は、共に「敵は恐るるにたりず」という再認識のきっかけとなる出来事。
清盛≒デギン公、というのも「一族の繁栄をもたらしたカリスマ」という点で類似しているのではないかと。
しかし源氏の一雄としての木曽義仲と連邦軍の要・レビル将軍を重ねたのはカナリきついです。てか全くハマってない…oTL


そんなわけで今夜はここまで。



[目次にモドル]


● ● ● ●第三夜 ● ● ● ●

維盛ってガルマ?


前夜の無謀な変換でちょっとアタマが疲れたので、もっとカンタンに源平とガンダムの類似比較をしてみたいと思います。
そんなわけで、キャラ設定やエピソードが似ている人物を対比させてみました!


◆ガルマと維盛

「謀ったな!シャァァア!」

維盛の都落ちエピソードに、『桃顔露にほころび、紅粉眼に媚をなす』美しい妻との別れのシーンがありますが、これがガルマとその美しい恋人「イセリナ」との別れの名シーンが重なりませんか?

維盛とガルマはどちらも美男で通っており、いわゆる親の七光りで出世も早い。しかし実戦には不慣れで手痛い敗北を喫する…という共通点もあります。
玄倉川氏もブログで書いておられるように、これはかなり万人に理解される図式なんだと思われます。

とはいえ維盛は、平家の中では聡明な父・重盛に早く死なれて微妙な立場。
一門都落ちの際は妻子を都に置いていったり、自身は屋島を去り、出家した上で入水自殺するなど、どちらかといえば維盛が平家に背信しているような場面もあり、ガルマのような「ザビ家の栄光の為に特攻する」というあだ花的な行為はなかったという相違点もモチロンあるわけですが。


■ガルマとは
「ジオン公国」の実質的支配一族・ザビ家の末っ子で坊ちゃん育ちの色男キャラ。だが戦闘においてはまんまとシャアにだまされあっというまに戦死。
■維盛とは
平家のトップ・清盛の孫・重盛の子。法皇の前で「青海波」を見事に舞い、光源氏の再来だともてはやされる色男ぶり。出世も異例の早さ。でも戦はカラッキシ…(戦死はせず出家するが→入水自殺)



◆ドズルと義仲

無骨な武人

妻に「お声が大きいから!」とたしなめられちゃう無骨張ったジオン軍の武人・ドズル中将と、戦は連勝だけど牛車の乗り方も知らない武人・朝日将軍木曽義仲。この「武人としては魅力がある」けれど「コミカルなほどに無骨」な性格設定は確かに似ているような。元々ガンダマーの友人が言い出したことなのですが、その類似性をこじつけてみます。
しかもザビ家は策謀
一家のイメージの中で、このドズルは非常に情に厚く、家族に対する愛もストレートで、部下の信頼も篤い。
ザビ家=平家という図式上では立派な武人として「平知盛」に当てはめた方が近いのですが、「無骨で粗野な」印象においては義仲の方が近いということで。

一方義仲は倶利伽羅対陣をはじめ戦略に長け、鎌倉に我が子を人質に差し出す際にも思い悩む厚情を持つ。
ソロモンにおいての行動も
・木曽殿は戦場に巴・山吹という便女を連れてくる→ドズルはソロモンに妻子をともなう
・巴を「女なればいずちへも行け」と逃がす→ソロモン陥落前に妻子を逃がす
勿論、違いだってあります。木曽殿は乳母子の安否を気にして振り返って討たれるが、ドズルは勝機のない戦いを一歩も引かずアムロ(敵)にプレッシャーを与えつつ討たれる。

平知盛とも比較してみると
・知盛は妻子を伴って西国落ち→ドズルはソロモンに妻子をともなう
・知盛は勝機のない戦いを引かずに戦って自害→ドズルは勝機のない戦いを引かず戦って
討死。
・壇ノ浦合戦後、妻子は源氏に連行され都に戻る→ソロモン陥落前に妻子を逃がす

類似度は義仲とそんなに変わらない程度かな?
知盛の妻・治部卿の局は都に帰ってのちに後高倉院の乳母として権勢をふるい、知盛との子(男子は殺されたが)は中納言の局として内裏に勤めます。さすがに考え方が違うので「平家の再興」の旗印にはなりようがなかったわけですが、平家物語での建礼門院の没落ぶりしか知らないと、意外に思うかと。


■ドズル・ザビとは
「ジオン公国」ザビ家の三男。巨漢で部下からの信頼も篤い武人で、一方愛妻家でもある。弟・ガルマの死に際しては「オレをも使いこなしてくれると…」と言い涙するなど。情に厚いことも見て取れる。ソロモン攻略では時間稼ぎの為に特攻をかけ戦死。
■木曽義仲とは
源義賢の次男で、源頼朝とは従兄弟の関係にあたる。軍略に長けているが都においては粗野な行動が目立つ。源義経の追撃を受け討死。



◆ランバ・ラルとアムロ=高橋長綱と入善行重

「いい目をしているな」

これは「少年兵」と「壮年兵」の出会いと語らい、その結末の類似といった方がよいかもしれません。

連邦軍の少年パイロット・アムロはひとり軍を離れてソドンの町に来たところ、ジオン軍の壮年エースパイロットのランバ・ラルと奇しくも出会い、しばし語らう。そしてガンダムとグフで対決し、ガンダム有利ながらもランバ・ラルには逃走を許し、アムロに「あの人に勝ちたい」と言わしめる。後日、連邦軍を攻めて来たランバ・ラルと再会したアムロの目前で、ランバ・ラルは自死。

対して平家物語の「篠原の合戦」では17才の少年・入善行重が、ただ一騎で逃走中の武将・高橋長綱を見つけて一騎打ちを仕掛けるが逆に捕まってしまう。高橋は我が子と同い年の若者に感じいってしばらく打ち解けて話をしていたが、入善は高橋のスキをついてこれを刺し、遅ればせに駆けつけた入善の郎党3騎が首を取ってしまいます。

「少年兵」と「壮年兵」の出会いは軍記物に多く見られるパターンで、ガンダムもその延長にあると見て取れます。また実際に戦場でよくみられる感情だったのではないでしょうか。このパターンに「熊谷直実」と「平敦盛」の出会いもありますが、こちらは壮年・直実は美少年・敦盛をやはり息子と重ねて殺すのを躊躇しますが、「他の者の手にかけるよりは」と敦盛を殺してしまいます。



◆ララアと安徳天皇

失ってはならないもの、という図式

これは重ね合わせとしては上級編です。なにしろ殆ど合致しません。
さて、ララア・スン少尉はニュータイプの少女パイロット。シャアに見いだされてフラナガン機関で育てられ、やがてはシャアを愛し守る(そしてシャアより先に死ぬ)。この図式は源氏物語の紫の上を思い起こさせますが、これは話が逸れました。

安徳天皇はご存知のとおり、平家の女御「建礼門院」のお生みした天皇で、壇ノ浦にて8才で入水した悲劇の少年。

これはもう「失ってはならない者を失ってしまった」という喪失感だけを重ねてみました。
#それだけかヨ!?

完全に戦争や政治の道具である彼等は、本人にとってはどうでもよい戦いの為に死んでいくサクリファイス(犠牲)であり、「特別な」少年・少女という神性を持つ役割を備えている点も見逃せません。
しかも物語終盤の山場で起こる最大の悲劇という、このワンポイントも強烈に共通しているのですが…どうでしょう?



源行家とマ・クベとか、まだまだ類似してそうなキャラはいっぱいいるんですが!今夜はココまで。




[目次にモドル]


● ● ● ●第四夜 ● ● ● ●

ガンダム名セリフで源平を語る


源平とガンダムに登場する人物の比較してみたところで、次は「名セリフ」から、類似してそうなワンシーンをピックアップして変換してみます。まずはガンダムの名シーン・名セリフから。
【このカッコ】内に書かれているのは平家物語の段名。


「戦いはこの一戦で終わりではないのだ!」

【墨俣合戦】で、源行家が敗走する際の捨てゼリフとして
「戦いはこの一戦で終わりではないのだ!考えてみろ、私が送り届けた令旨の量を。源氏はあと十年は戦える!」と言ってもらいたい!
ホントは「(同じ部分は略)我々が送り込んだ鉱物資源の量を。ジオンは後10年戦える」(発出:マ・クベ

源行家は源頼朝・木曽義仲の叔父だが武人としては二流で裏切り行為や法皇への讒言等の政治的策を弄する。マ・クベは連邦のエルラン中将に内通させようとするなど策謀家で。武人としては詰めが甘い。
フラットキャラとしてこの二人は似てる気が…www




「全滅!?…12機のリックドムが全滅!?3分も経たずにか!」

【倶利伽藍落】で木曾軍は5万騎(実質は行家隊1万騎は別作戦中)、官軍(平家軍)は10万騎で対峙。平家圧倒的有利の中、木曽軍の夜討ちであっというまに官軍7万騎が潰滅。そんな時に官軍大将軍の平通盛にこのセリフが似合う。
「全滅?10万騎の官軍が全滅!?一日と経たずにか!」通盛は辛くも戦線離脱。

「全滅!?…12機のリックドムが全滅!?3分も経たずにか!」(初出:コンスコン)のコンスコン隊は連邦の白い悪魔にサクっとやられて(劇場版)、この台詞の後コンスコンは特攻をかけるもあえなく戦死。



「このランバ・ラル、戦いの中で、戦いを忘れた…」

ランバ・ラルはジオン軍の歴戦の猛者、敵の陣中で思いがけない人に出会ってひるんだ隙をつかれて窮地に追い込まれてしまう、そこでこのセリフなのですが。

これは【木曽の最期】の木曽義仲に言ってもらいたい。愛妾・巴を逃がした後に自刃しようとするも、幼なじみで腹心の今井の安否を気遣ってつい振り返ってしまう。あげくに兜の内を射抜かれて結局敵に討ち取られてしまう。そんな時!
「この義仲、戦いの中で、戦いを忘れた…」



「で、でも、このスピードで迫れるザクなんてありはしませんよ!通常の3倍のスピードで接近します!」

(初出:オスカ)ものすごい速さで迫ってくるジオン軍の機影をレーダーで確認している連邦の兵士のセリフ。かの有名な「赤い彗星」のシャアの乗るカスタマイズ機体は”通常の3倍性能が良い”という通説を作りました。

これはやっぱり平家物語でも屈指の名シーン/鵯越の【逆落し】で、坂から落としてくる義経軍を見た平家のいち兵士に言っていただきたい。
「で、でも、この崖を駆け下りて来れる馬なんてありはしませんよ!」




今度は逆に源平合戦の「平家物語」名セリフで似ているシーンを検索してみます。


「頼朝が頭を刎ねて、我が墓の前にかくべし」

【入道逝去】で平清盛が病の苦しい息の下で家族に言うのですが、これはもうギレン閣下の究極の煽り演説「国民よ!立て!悲しみを怒りに変えて!立てよ国民!」(初出:ギレン・ザビ)と同じ用法に相違ない!
さすがに連邦を全滅させる事など無理と解っているギレン閣下なら
「レビル将軍が首を刎ねて、ガルマが墓の前にかくべし!」くらい言ってくれそうです。
「人の死」を踏み台にして闘志を燃やせとは、旧日本帝国的な…



「ただ落せ。義経を手本にせよ」

これも”通常の3倍”で紹介した【逆落し】での源義経の名セリフ、これに近い心情はアムロがガンダムで大気圏突入してしまうシーンでしょう!といってもガンダムの方ではついてくる味方も敵もなく「持つのか?これで?」(アムロ)と半信半疑ですが。



「南無八幡大菩薩〜願わくはあの扇の真中射させて給ばせ給え」

那須与一の扇の的当ての有名なワンシーンです。
これは予想つくとおもいます。もうアムロをはじめいろんな人が言ってます「当たれェ〜!!」
もしくは「落ちろ!落ちろ!落ちろ!」って時も似てますかね。
違いは何かと言えば、当てるまでの時間が秒単位か数分単位かというところで、与一は台詞がたくさん言えたと。



「今は誰をかばわんとて、いくさをばすべき。」

【木曽の最期】での木曽義仲の腹心・今井兼平の最期のセリフですが、このあと口に刃をつっこんで馬から落ちて自刃します。
こ、これはランバ・ラル
「見ておけ!戦いに敗れるという事は…こういうことだっ!」っとガンダムに向かって生身で突っ込み、手榴弾で自決する、あのシーンと同じだよね!?だよね?


さて妄想も尽きませんが、源平合戦とガンダムの類似について「なくはないかな」と思っていただけると幸いです。
戦場における心理は古今東西あまり変わらない、といってしまえばそれまでかもしれませんが。例えば「オデュッセイア」と「平家物語」とか。突飛ですが比較して考えてみるとかなり類似的なエピソードやフラットキャラクターが登場するのでビックリします。物語の伝播の仕方も似ていて、オデュッセイアは吟遊詩人だとされるホメロスが歌い歩き、平家物語は琵琶法師の覚一が弾き語り、物語を確立させています。



[目次にモドル]


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