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平家物語・木曾義仲の光芒
武久堅著

世界思想ゼミナール
ヨシナカスキー必読といってもいいッス!木曽殿の誕生から終焉まで丁寧に調査してあり、延慶ベースの読み比べや現地取材などの細かい仕事が積み重なったミルフィーユのような本。さらには木曽軍に縁の深い武士団や人物にもバッチリ考察が行き届いているのが素晴らしいのです!これで物足りなくなったらもうマニア認定。

鎌倉源氏三代記
一門・重臣と源家将軍
永井晋著

吉川弘文館
タイトルが「鎌倉」だけにヨシナカスキーはスルーしてしまいそうですが、木曽殿の説明にしっかりページ数割いてて「山猿フィルタ」がかかってない分析が為されているので必読!忙しいアナタは34〜64Pまで読めばOK!

寺社勢力の中世
無縁・有縁・賤民
伊藤正敏著

ちくま新書
新書なのに導入で現代と中世の比較から入って徐々に中世にタイムスリップしていく感覚が秀逸。「境内都市」の検証を中心に、『無縁所』という概念、いろいろな階級・職業の考え方が見えてくるような気が。なにより著者の情熱が伝わってきて面白すぎ!

鎧をまとう人びと
合戦甲冑・絵画の手びき
藤本正行著

吉川弘文館
絵描きは読んでおくと失敗がない(かもしれない)。タイトルの示すとおり、合戦絵や肖像画を読み解いているのですが、実にいろんな情報を絵から引出しているのがスゴイ。古い絵だからといってその装束を鵜呑みにしてはイカンという教訓も得られます。ワタシは鳥頭なので、せっかく読んでも実践できませ(ry
源平合戦戦場の教訓
柘植久慶著

PHP文庫
変わり種なのが著者の肩書き!海外の戦争に参加・従軍経歴アリの著者が、源平合戦を世界の歴史的に有名な戦争に照合し、実際に古戦場に赴いて自分の足で歩いて考証しているのが非常にオモシロ。古戦場めぐりにはこの本を是非お供に!
もしも義経にケータイがあったなら
鈴木輝一郎著

新潮新書
経済の視点から考えた政治力の見方がオモシロイのです。一族郎党の関係を現代の会社体系に見立てたりしてハタと実感できる。でも頼朝の性格を変えない限り、ケータイがあっても義経の運命は変わらないと思ってみたり。
実は平家が好き。

ダ・ヴィンチ特別編集

メディアファクトリー
ついつい勇猛さに目を奪われがちな源氏派のヒトでも思わずうなづくような平家エピソード満載。清盛の国際感覚(日宋貿易等の経営才能)や芸術的な文化を高めた功績など、イマドキ解釈もあり。大河ドラマ「義経」バブルで出版された軽ノリ系だけどそこそこ内容濃ゆいのがイイ。
平家物語(上・下巻)
佐藤謙三校註

角川日本古典文庫

中学生のとき、初めてこれを購入して以来、これがワタシの底本になってます。なんとなく岩波の「平家物語」より読みやすい気が(活字のせい?)。ちなみにこれは「流布本」といわれているタイプの内容です。
平家物語図典
五味文彦・櫻井陽子編

小学館

まず写真の量がスゴイ。平家物語を読む時に、座右において引きながらモノガタリの場面を想像するととても具体的に思い浮かぶ。中世の生活や庶民の生業についても押さえてあるので、タイムスリップ気分も味わえるかも。
平家物語
あらすじで楽しむ源平の戦い
板坂耀子著

中央新書

オビにもありますが「三つの反乱」を鎮めた平家は「三つの戦い」で滅びる、とポイントを絞って単純化することであらすじを把握することに重点が置かれている。説明の文章が,学校の先生にマンツーマンでお話を聞かせてもらってるカンジ。『本命・アナ馬・対抗馬』はガチおもしろいです!!
源平の興亡
頼朝、義経の戦いと兵馬の権

学研
無茶苦茶何度も読んでもうボロボロw復元図や地図がふんだんにあって、とにかくイメージしやすい。倶利伽羅峠の一戦はやはり攻略図を見ながらのほうが、作戦の妙を体感できるなあ。情報が古くなってしまった部分もあるけど、役立ちましたイロイロと。
平家物語
若い人への古典案内
長野甞一著

現代教養文庫
入門書としてはお手ごろな値段で、丁寧かつ解りやすい。物語をくだけたかんじの臨場感ある文章でストーリーの流れに沿って有名な段をピックアップして紹介。ウロ覚えな全体の流れがつかめるのがイイです!でも、近年は古本でしかみかけません。