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ゲンペイ雑記 過去に管理人が書いた雑記。 グダグダな内容だけどヒマつぶしにはなると思う… ってコトで読み返して多少オモシロそうなネタだけ再録しました。 2013年2月12日号 三ツ矢サイダー 当サイトの管理人は三ツ矢サイダーが大好きでして。 いつものようにサイダー飲んでたら、何気なくパッケージに描いてある武将っぽいイラストが目に入り、書いてある話を読んで、 ま、まさかの源満仲=多田のマンジューさんが、三ツ矢サイダーの名前の由来に関係してたとは! と、いまさらながらビックリ。 1月に京都の六孫王神社にお参りして親近感わいてたとこだったので、自分的タイムリーヒットd(^^ *六孫王神社は経基王と満仲が祀られる清和源氏発祥の宮 多田満仲は清和源氏の武士地盤を固めた人物で、勿論のことながら木曽殿のご先祖サマでもありまして、良くも悪くもいろんな伝説が残ってます。 今度兵庫に行ったら多田神社にお参り行きたいなあ。 2012年4月20日号 すまいのせちえ 最近キャッチーだったニュースは 『大相撲の幕内・豊真将が大河ドラマに平安時代の力士として出演』。 平家物語で有名なエピソードといえば『名虎』ですが 多分これを大河でやるわけじゃないんでしょーね。。。 この『名虎』、けっこう好きです。 ストーリー的には木曽殿が入京後の『山門御幸』と『宇佐行幸』の間、 ほとんど本編とは関係ない挿話で、しかも過去に起こった話をいきなりつっこんでます。。 二人の候補から東宮を決めるのに相撲の勝ち負けで決める、と見せかけて実は 「あの弘法大師の弟子・柿本紀僧正真済」VS.「仏教最高峰の比叡山・恵亮和尚」 の高僧による祈祷対戦。 しかもこのバトルで不利になった恵亮和尚は、 独鈷で頭を突いて脳みそ出してどうするかと思ったら護摩木になすりつけて焚くとか、ありえない行動に出て なんとこれで負けそうになってた力士・善雄が力士・名虎に勝利! なんという霊験! (このように素晴らしい祈祷のご用命は是非比叡山へどうぞ♪) (この番組は「天台宗」の提供でお送りしました) …という、現代のTV番組にも通じるCMになってます。オモシロすぎ! 平家物語という、人気も普及率も高いメディアだからこその広告効果というか。 当然の事ながらカッコ内()の描写は無粋なので、実際に書かれている訳ではないです。 #最近テレ東とかでよくある、 #年配の方の闘病ドキュメンタリー番組だと思ってたら #青汁のCMだった、みたいなノリに近いかも まあこのラフすぎる解釈もシロウトってことで大目にみてください(^^; 軍紀モノというのは「戦争記録」として武士の名が細かく載せてあるんだと思ってたんだけど、 テレビもラジオも新聞すらない時代には、 意外と後世の中小企業的な武家(小名)の宣伝にもなってたのかなー と思ってみたり。 「ホラッここ!この宇治川合戦の時に河原兄弟っているでしょ!これウチのご先祖ですから!」 という売り込みをやったとかやらなかったとか… 2011年12月17日号 鳥料理「義仲」 写真がボケボケで痛恨のミス!ですが… 京王線の桜上水駅にある鳥料理「義仲」というお店が長年気になっていたところ、 なんということでしょう、先日Twitterのフォロワーさんと行ってしまいましたw 気になる店名ですが、 店主が木曽福島出身=ヨシナカスキーということで木曽殿にあやかって 店名を「義仲」にされたとのこと。 やだもう!かなりホームグラウンドですよココ! 木曽の話とか、木曽殿の話とかしまくりましたヽ (´~`)ノ 巷でウワサ(!?)のつくね、オイシカッタです あと〆に「義仲めし」ってメニューをいただきました 胆石持ちのワタシでも後に引かないあっさり加減がGOODです 思ったほど敷居高くないのでヨシナカスキーさんにおススメ! ただ女性単身で乗り込むのは多少の勇気がいるかもですね。。。 2010年10月24日号 絵で知る日本史 『週刊 絵で知る日本史』という雑誌が集英社から刊行中ですが 戦国時代ばっかじゃないの〜? と斜に構えてたら 源平モノも数冊あったので買うことにしました(^_^)b というわけで気になる号の発売スケジュールなどφ(..)メモメモ 2010年 12月22日 一ノ谷合戦図屏風・屋島合戦図屏風【源義経】 2011年 1月13日 12 前九年合戦絵詞・後三年絵詞【源義家】 2月3日 15 保元合戦図屏風【源義朝】 2月10日 16 壇ノ浦合戦図屏風【平知盛】 3月3日 19 平治合戦図屏風【平清盛】 3月17日 21 木曽義仲合戦図屏風【木曽義仲】 ここで木曽殿出てくるあたり、認知度上がった気がシマス! 八幡太郎は、河内源氏中興の祖(…でもないか;)ってコトでリストアップ。
2009年02月12日号 落語で源平 仕事中はだいたいゲーム音楽をきいているのですが、ヘヴィローテは辛いので時々落語を聞いてます。 そんなわけで、近頃聞いたなかからオモシロな源平ネタを紹介。 圧巻なのが立川談志師匠の「源平盛衰記」。 落語という限られた時間の中で大河ドラマを一気にやっちまおうてんだからとんでもないのに、しかも客を笑わせなきゃならない。もちろんオトナはちょっとくらいじゃ聞いてくれないので艶っぽい話も混ぜなきゃな。と、そんな逸品。 しかも師匠がノリにノってる時しかやらないというシロモノなので必聴!。コロムビアミュージックから独演会CDが出てます。 ↓いつ消えてもおかしくないケドリンクとか でも実は同じ「源平盛衰記」を聴くなら故・桂文治師匠の方が木曽殿のネタ数が多くて話の中味もシッカリしているので初めてならこっちのほうがオススメ。CDが『NHK落語名人選(50) 十代目 桂文治 源平盛衰記・豆屋』とかで出てます。 初代『ど〜も』林家三平師匠も「源平盛衰記」やられてますが、こっちは後半がかなりスピーディー。 そしてイチおしは桂三枝師匠の「生中継源平」! メインのおはなしは屋島合戦の一幕なんですが、この那須与一がヘタレで(・∀・)イイ!! 「ナスのヨイチッス」 「は?」 「ナスのヨイチッス!」 のくだりはマジ腹抱えて笑い転げる保証します。 あまり上方落語、しかも桂三枝師匠の落語を聞いた事なかったので、もうこの面白さは驚愕のあまり戦慄すら感じ…<言い過ぎw ただいま絶賛三枝師匠のファンになりまくりです。 こういうマンガとかアニメがあればね、もう少し源平ファンが増えると思うネ。 こちらもコロムビアミュージックから全集CDに収録されてるようです。 あとは源平の話というわけではないけど自分でもちょっと使ってみたいネタが「青菜」。ワタシは桂ざこば師匠のを聞かせてもらいましたが、「鞍馬山から牛若丸がおりてきてその名を九郎判官…」というサゲがオモシロ〜〜〜 落語ではないですが神田北陽師匠の漫談「ザンパラ日本史相談室」というCDに収録の「源平の合戦」、これも平家物語の登場人物たちの哀愁が紅白歌合戦に乗せて込み上げてくるナイスなショートストーリーとなってます。あ、抱腹絶倒ってコトですからね。 この「ザンパラ〜」はiTSでも売ってるので「源平の合戦」だけ購入することも可能。でも他の話もすっげ面白いので、是非アルバムを買ってお子さんにお聞かせいただきたいところです。 2008年06月18日号 名字の謎 この頃「中世」からちょっと離れたくなって新潮OH!文庫「名字の謎」(森岡浩:著)を読んでるのですが、第一章の29で「木曽義仲の伝説から生まれた二つの『小木曽』さん」なんて段が。 なんとなく中世から続く名字が…って話は出てくるだろうと思ってたんですが、いきなりですかい! そういや中学の友達に「小木曽」さんていたなあ。(読み方は”おぎそ”) これによると、木曽直系の子孫は木曽地方で「木曽氏」として続き、飛騨に落ちていった義仲の遺児が「小木曽殿」と呼ばれて「小木曽」の地名が発生、そこから小木曽姓が現れたと。 そういえば、水島合戦の古戦場からほど近い、観光名所・尾道の商店街に「木曽ラジオ店」といった「木曽」姓が数軒あって…という話を以前書きましたけども、あれはやっぱり信濃出身説が有力な気がしてきました! だって尾道の向島には木曽の落人伝説があるし!瀬戸内のどっかにも異様に「木曽」姓が多い島があるらしい。。。 他にも序盤で「甲斐武田氏」や「江戸氏」、「武蔵七党」から派生した様々な名字の話など、非常にゲンペイストにはおなじみの名字の話も出てきます。 あれ?源平からちょっと離れようと思って別の本読み始めたんじゃなかったっけ!? 2008年06月14日号 東国人のアイデンティティー 「東と西の語る日本の歴史」(網野善彦・著 講談社学術文庫) ずいぶん前に読み始めたのですが、結局つい最近読み終わりました。 木曽殿ファンとしては 八 東国国家と西国国家 が最も興味深いところです。何故木曽軍は入京を急いだのか。また、平家は木曽によって余儀なく敗退したわけじゃないのではないか。平家物語に惑わされてはいけない事情がありそうだという問題定義の一文を入れてくださったのには、非常にワクワクさせられました。 東国=馬(陸上)、西国=船(海上)の根拠も各章で触れられてますし、やはり他研究者の引用が丁寧にされているので、それがスッゲありがたい。 網野氏自身もおっしゃっていますが、本書は「東国人」がアイデンティティを求めるのに有効。東国人の独創性がより詳しく描かれていて「西国人」にはちょっと物足りないかも。 鎌倉×奥州の仲の悪さも、同族ゆえの感情のもつれがあったのかも…という話はちょっと笑えました。 最近は地方の違いを楽しむ風潮がありますよね。「ご当地検定」とか「日本のアソコで」といったゲームや「秘密のケンミンSHOW」といったバラエティ番組。 朝日新聞の「日曜ナントカ学」でも西と東の文化の違い特集がありました。 お餅は□か○か、卵焼きは甘いか辛いか、カップラーメンの出汁は濃いか薄いか、「アホ」か「バカ」か。 どうやらフォッサマグナのラインもこの境目に符合する。 天下分け目の関ヶ原も文化の分かれ目。 そんなルーツについてもう少し掘り下げたくなった時にも「東と西の語る日本の歴史」は面白い。 #別に「何故角餅なのか?」という謎解きがされているわけではないです 個人的には中間の出身なので「西」と「東」のどちらにも執着はないですが、逆にどちらのことも面白く思えます。境目には境目の文化もありますしね。 2008年06月07日号 スターリングラードの白薔薇 世は第二次世界大戦にて、ソヴィエト連邦より労農赤軍航空隊にリーリャ・カーチャとて、二人の美女を召したり。 カーチャはさきの戦にて敵三機がうちにはいり一機をおとし討死す。 中にもリーリャはいろ白く髪金色にして、容顔まことにすぐれたり。 ありがたき操縦精兵、把柄とっては鬼にも神にもあはうどいふ一人当千の兵者なり。究竟の戦闘機乗り、悪所おとし、いくさといへば、操縦席に花飾らせ白百合描かせたるLa-5にぞ乗ったりける。度々の高名肩をならぶる者なし。 独逸国が武者ども、「あれスターリングラードの白薔薇ぞ、撃ちとれや」とて、中にとりこめ、あれにはせあひ、これにはせあひ、さんざんに撃つ。 リーリャは敵八機がうち二機まで撃ち落としたれども、つひには討ち取られたり。 女性戦闘機乗り2人を巴と山吹に見立てて、なるべく【木曽最期】とリンクした文章に仕立ててみました。 リーリャとカーチャは実際に存在した第二次世界大戦時のソヴィエト連邦の女性戦闘機パイロット。ググったら出てくると思いますが、このリーリャがオニカワイイ! 他にも女性パイロットはソ連にはたくさんいたのですが、中でもこの二人は親友であり、またどちらも女性撃墜王として伝説となっているので取り上げてみました。 リーリャは僚機で恋人のアレクセイを亡くし、また親友カーチャを亡くしながらも最後まで出撃し続け、壮絶な最期を遂げます。最期の搭乗機はYak-1bですが、白百合のペイントがあったかどうか分からなかったので、文章中は初期搭乗機名にしました。<どうでもいい言い訳 いつの時代にも、どの國にも勇敢な女武者は存在しうるものだと感心。 ところで、ドイツ兵が「スターリングラードの白薔薇」と呼んでいるのは誤字ではなく、機体の白百合の絵柄を白薔薇と誤解して伝わったため。リーリャ、というのはリディア(本名)の愛称で、百合の意味があるので機体に百合のペイントをしていたのです。だから正確には「スターリングラードの白百合」ですね。 2008年05月28日号 SF漫画史屈指の名シーン 2008年03月08日号 ゆるゆる鎌倉武士 ってwww 今日の朝日新聞の1面トピックで紹介されてたのですが、見出しはそのまんま「ゆるゆる鎌倉武士」だったので、非常にキャッチーでした。 ネットに上がってたニュースは↓ ◆3月7日 【asahi.com】「ゆるキャラ」? 鎌倉武士の木製人形が出土 橿原 http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200803070064.html 中世の奈良では、興福寺が荘園管理をし守護の役目をはたしていたのが、越智氏をはじめ大和武士団に次第にとって代わられた…ようで、そういった武士団に属していた人がモデルなのかもしれません。 ちなみに日経では ◆3月8日 【NIKKEI NET Kansai】表情鋭いイケメン武士──鎌倉時代の木彫り人形、奈良の遺跡で発見 と、イケメンとして紹介。 橿原市千塚資料館で始まる発掘調査成果展「かしはらの歴史をさぐる」で展示されるとのこと、近所だったら観に行くんですけどねー 2008年03月01日号 黒澤明監督×平家物語。 面白そうなコラボ! これは共同新聞のニュースソースですが ◆2月29日 【共同通信】黒沢監督の未公開映像公開 生誕百年の10年に 10年に生誕百年を迎える黒沢明監督記念事業の実行委員会は2月29日、同監督が監修した能の未公開映像を編集して公開すると発表した。ほかに米国主導 の太平洋戦争映画「トラ・トラ・トラ!」の未編集映像を探し出して公開したいとしている。能の記録映像は、83年8月に岩手県の平泉能楽堂で演じられた平 家物語の一幕の舞台を収録。映画「乱」の製作が中断していた時期に、同監督の監修で撮影された。 -----記事ここまで----- ということで平家物語の一幕を題材にした「能」が黒澤明監督・監修で撮られていた未公開映像がこの度、編集・公開されるとのこと。うう〜ん、エキサイティング! どうせ演目は「敦盛」「橋弁慶」あたりだと思いますが、まさかの「巴」だったら天にも昇る気持ち!なんですけどー! 2008年02月28日号 テムザックの「キヨモリ」 テムザックと早稲田大学が共同開発している2足歩行ロボット「キヨモリ」 http://kiyomori.jp/main.html 今日の朝日新聞のトピックみたんですが今月初旬に歩行テストが公開されたらしいですね。 2005年発表時には甲冑姿だったキヨモリ、 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0512/12/news046.html 今回は直垂姿です。 http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/14/901.html しばらく音沙汰がなかったのですが、キヨモリ計画が続行されていたのが分かって一安心。 衣装変更は、やっぱり凸凹地面の歩行には軽量化が必要だったんですね。 できれば実用化の暁には平家一門を再現していただきたいなあと。 琵琶演奏ロボ「経正」とか、 掃除機能付介護ロボ「知盛」 機動性重視型留守番ロボ「能登殿」 最終的には水陸両用型救助ロボ「アントク」…いや、それはやりすぎか(;´д⊂) 2008年02月20日号 ガンダム00妄想 先週の土曜日、久しぶりに引きこもってたのでTVを見ていたら「ガンダム00」やっていました。 そしたら、いつの間にか『ソレスタルビーイング』側に新たな勢力『チームトリニティ』が出現してて、しかも反目し合っている?じゃないですか! 去年妄想してたコトが現実に!?…と、ちょっと思ってみたり。 カンタンに(妄想を)説明しますと、ガンダム00世界の3大勢力を朝廷/貴族/軍事貴族(平家)に見立てて考え、それに武力介入してくる謎の勢力「ソレスタルビーイング」を源氏に見立てた場合、一見源氏という同じ勢力にみえて実は鎌倉(頼朝)勢力と木曽勢力との、2流に分かれているはずだ…と思っていたわけでありまして。そしたら新勢力『チームトリニティ』が奇しくも木曽軍っぽい役割で出現の仕方をしてきた…ということです。 チーム木曽からメジャー選手を出すとすれば木曾殿と今井と巴しかいないよなあ、ヤッパリ。 最近サッパリ更新していませんが、ネタはずっとあたためているんですこれでも。 もちろんサブタイは ガンダム≒源平 考えてたらあまりにも壮大になりすぎてまとめきれません、かあさん(涙 板坂耀子著「平家物語」(中央新書)にあるように、大河ドラマをやろうとすれば、おのずとフラットキャラクターとしての普遍のキャラ設定に当てはまってしまう、という見方が正しい気もするのですが。 こうなったら今後は一族都落ち的展開を求む! 一応まとめたのはこちら↓ 源平とガンダムはちょっと似てる⇒源平≒ガンダム【完結編】 2008年02月09日号 「平清盛 福原の夢」 1月に購入した「平清盛 福原の夢」(高橋昌明:著 講談社選書メチエ)なんとか読めた…。<遅 かあさん。 別にツマラナかったから読むのが遅くなった訳ではなく、別のシュミがいそがしかったわけで。 意外と平家の公達も宮中の儀式典礼には苦労させられていたり、玉葉にみえる(平家物語にはない)重盛の卒のなさというか悪人ぶりというか、そのあたりを紹介してくれてるのも面白かったです。平家の皆さんも平家物語で言ってるほどは仲良くないし。 福原に隠居してからの清盛の腹の据わった政治力には舌を巻きますた。昭和の映画に出てくるような権力者とイメージがダブります…指にでかい宝石をつけて葉巻をフカシて赤ワイン片手に膝で猫がニャ〜、みたいな? 幕府の基礎は頼朝が築いたように言われてしまいがちだが、実は清盛のほうが先に確立しておいてくれてたんじゃん!という話にもうなづけました。 徳子さんや滋子さんといった平家の女性がカナリ重要なファクターだったのも再確認。 あと、高橋氏は兼実の日記(玉葉)をけっこう引用してくださっているので、兼実のシニカルなご感想に接する機会も多くてラッキーでしたw やっぱイイなあ兼実!絶対友達にはなりたくないけど、彼のグチブログだけコソーリ覗きにいきたい感じです。 2007年11月29日号 「源氏三代101の謎」 「源氏三代101の謎」奥富敬之:著 新人物往来社 読了。 読み始めは「義朝ファミリーって性格悪!」と思ってましたが、三浦義村のがもっと悪! あと北条義時は好感度がかなりアップしました。 それにしてもこの本、謎は謎のまま…っていういさぎよさがある意味ウケます。 「知りたきゃお前が調べろ!」的な時と、「この謎はコレで決まり!」と断定的な時があって、「この回はどうしめくくるのかなあ」と予想して読むとドキドキ感がUpします。 2006年09月23日号 和駒! 平安時代の馬の産地は奥州〜九州までいろいろあったらしいですが、 勅旨牧(ちょくしまき=国有牧場)はそれぞれ信濃国・上野国【左馬寮所管】、甲斐国・武蔵国【右馬寮所管】に設置されてて、牧監(もくげん=官庁派遣の牧場監督)がおかれてました。 そして『滋野氏』はその牧監だったといいます。 信州は言うまでもなく今に残る「木曽駒」が主力。(とはいえ純粋種は滅びたらしい…モンゴル種との掛け合わせが現存してますが) 時代劇では颯爽とサラブレッド系のアラブ馬に乗ってますが、実は江戸時代までは純国産馬(=和駒)が主流。 和駒の特長は ・力があり粗食にも耐える ・坂路に強い(足元が安定) ・気性がおだやかで扱いやすい 遠征や鎧武者の重量にも耐え、坂路(山道など)でも足を痛めず、戦場内において操馬しやすい、と利点が多い。 ところが体格はかなり小さめ!アラブ馬にはとてもかなわなくって、和駒に現代人が乗るとまるで虐待してるかのように貧相に見える… でも当時の日本人も小さかったことを考えるとそこそこクールだと思う… 競走馬は足が細くて故障も多いし。 ↓2006年9月23日に下諏訪で開催された諏訪流鏑馬祭の和駒タン ちなみにこの流鏑馬祭は、 「武家流鏑馬の始祖下社大祝・諏訪盛澄公頌」 ということで、2005年から流鏑馬を再開したとか。 (女子弓道部も全国優勝だそうで、諏訪の弓上手はいまだ健在)たしかに金刺氏は弓の上手がたくさんいたな… さすがに再開したての祭なので、実際に流鏑馬を行ったのは東京から来た「倭式弓馬会」の方々、馬も埼玉の和駒を育成している牧場から遠征(早朝2時出発!)との事。<調教師先生のナイスガイにお聞きしましたw 1枚目の写真の馬上の方は実は森英恵(デザイナー)の息子さんだそうで、(倭式弓馬会会員)意外な情報! その騎馬「白星(シロボシ)」が、気性が荒いというか気まぐれで、観衆の視線を釘付けしてましたね。なかなか走ろうとしないのに走り出すとチョッ早、しかも白馬なのでさらに目立つ。射手の衣装もなかなかカッコイイもので、眼福。 的には的中したりしなかったりでしたがけっこう迫力ありました。 毎日新聞2006年9月24日朝刊 諏訪流鏑馬祭:射手の雄姿に喝さい /長野 諏訪大社への奉納行事「諏訪流鏑馬(やぶさめ)祭」が23日、下諏訪町で催された。県内外から詰めかけた約6000人(主催者発表)の観客は、射手の雄姿に拍手喝さいを送っていた。 諏訪流の流鏑馬は、日本原産の馬「和駒」を駆る5人の射手が、順々に三つの的を射るのが特徴。戦国時代以降、途絶えていたが、昨年、450年ぶりに復活した。 諏訪湖畔に造営された200メートルの馬場で、古式の弓馬術の復興に取り組む「倭式弓馬会」(東京都)の会員が射手を務め、疾走する馬上での巧みな弓さばきで観客を魅了した。千葉県からツアーで訪れた末次真紀さん(30)は「生で初めて見たが、迫力があって素晴らしかった」と話した。 また、今夏の全国高校総体(インターハイ)で優勝した下諏訪向陽高校弓道部の女子選手6人が、10メートル先の巻きわらを射る技を披露していた。【池乗有衣】
ついでに馬揃、ってコトで「平家物語」に出てくる馬を抜書き。
鹿毛(かげ) :ボディは茶色(褐色〜黄)で四肢や長毛(たてがみやしっぽ)が黒い。黒鹿毛は全体に黒みを帯びているもの、青鹿毛はほぼ黒い。ポイントは目や口やのまわりや鼻先、下腹部は茶色いところ。 ・木の下(このした)→鹿毛【競(きおう)】 ・生食(いけずき)→黒鹿毛【宇治川】 ・磨墨(するすみ)→「まことに黒かりければ」青鹿毛、または青毛【宇治川の事】 ・童子鹿毛(どうじかげ)→鹿毛【重衡生捕】 栗毛(くりげ) 青毛(あおげ) 葦毛(あしげ) *白毛(しろげ) 河原毛(かわらげ)
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